本当の愛とは? 本心が分からない人は心から人を愛すことが出来ない
昔のことがふとよぎりました。
最近ではたくさん感じる事の出来る愛情も、今まで育んでやっと少しづつ形になってきた。
そんな気がしています。
愛を知るには、容易ではない時間をかけて学ぶ必要があると感じています。
それは、様々な愛がある事。
心理学者ユングさんやフロイトさん、愛について有名なフロムさんなどの沢山の愛について書かれた本を読んでみて、人の心や心理は一通りではいかないし、常に変化して人それぞれによって度合いも意味合いも違うので正解がない。
自分自身が納得できる愛のカタチを構築して行く為に必要であった事を今回、わたしの経験談からわたしなりの解釈で、
愛することを習得するにはどういったことなのかをお話ししたいと思います。
初めに申し上げますが、
すべての愛の形に正解などありません。
どのようにして相手や自分との感情に向き合うことで人生をより愛のある豊かな生活に出来るのかを一緒に考えていけたらと今回シェアをしたいと思いました。
この記事は、
- 愛し方が分からない方。人を好きな気持ちが分からない方。
- 今まで人を愛したことがないと思う方。
- 愛されたい方。
- 現在、好きな人がいてなかなか気持ちが落ち着かない方。
- 恋愛体質、いつも恋愛にのめり込んでしまう方。
に、向けた記事になります。
昔から、わたしは愛に悩まされて生きてきました。
小さい頃は、両親が共働きもあってか兄弟やじいちゃんばあちゃんと遊んでいた記憶が多いです。とはいっても、両親とはキャンプにいったりディズニーランドにいったりした記憶は覚えていますのでそこまで放置されていたわけでもありません。
しかし、
高校生の時に初めての出来た彼女との恋愛を思い出した時に、自分は愛に飢えていたのではないかと感じました。
それからというものは、
恋愛をしていないと人生がつまらないとも感じるくらいでした。
常に誰かと一緒にいないと心が満たされることはありませんでした。
まさに恋愛依存症。
大人になっても、恋愛が絶えず、始まっては終わりの繰り返し。
5年と長く続くときもあれば、最短では3か月もありました。
女性に依存気質であった事に気が付くまでは、常に愛を求めさまよっていたゾンビのような感じだったかもしれません。
愛されていないと価値がない。
そんなふうに思っていたので、彼女がいない時期などは死に物狂いで探したり、アピールしたり、時には彼氏がいる子でも強引にアプローチしたりしていたと思います。
とにかく、飢えていました。
デートも数えきれないくらいしてきました。
そういった出会いが34歳ぐらいまで続いて、
わたしは、当時どの出会いに関してもまったく成長がないのだなと自分でも嫌気がさすくらいに恋愛や自分自身が嫌になりました。
それぞれの出会いに対して、愛情はもちろんあったものの、相手が与えてくれているからわたしは与え返していただけなことに気が付いたのです。
臆病であったわたしは、自分から愛を与える事はなく、受けてはそれを返す。
時に返す事すらしないので、そういった場合は早く離れていきました。
そう、実は人を愛せることが出来るくらいの愛を持っていなかったのかもしれません。
だから、足りてないし、わたしから与える事は不可能。
さらにはあるようでそのないような愛を自分から無償で相手に与えようとしたことが今まで一度もなかったので、相手からもらえなくなったら、まったくどうしようもないくらい何もできませんでした。相手が愛想をつかしてもしょうがないと今になって思います。
そんなこんなで、それからというものことごとく恋愛がうまくいかずに、
その精神が中途半端な状態のまま気になる女性にアプローチをかけるや否やすべて見透かされているかのように、あしらわれたり、連絡をシカトされたり、デートをすっぽかされるようになりました。
そしてそうなってからはどんどん、
どうやっても『ぞんざいに扱われる』というのが頭から離れませんでした。
いままで女性に対して自分してしてきたことが、自分に返ってきました。
因果応報とは言ったもので、
過去に自分が行った事は必ず返ってきます。
この時にようやく、わたしはいままで女性に対してひどい行いをしてきたことに気が付くことができて見つめ直すことを始めたのです。気付くのが遅すぎるぞ、と自分でつっこみをいれました。
いままで本当にひどい事をしてきたし、それを同じことを経験出来たお陰で、痛みを知ることが出来ました。裏切りがあった時には、かなり泣いたしひどく脆く、人生を完全否定されたような感情になりました。
失恋や大切な人との疎遠程苦しいものはありません。
そこで、今回の愛することが出来ないは、人を愛することが出来ない。
という学びに繋がったのです。
自分を一歩、いや三歩くらい下がって見れるようになると、
今までの自分の行いを反省すると共に、見えてくるものがありました。
それは、こういった人に辛い思いもさせたし、辛い思いもした。初めは、与えられるだけが幸せな時期を経験し、自分から愛する仕方が分からないが次に愛を返すことだけを経験し、その後愛を裏切ることも経験し、愛を自分から与える事も経験し、それを相手から裏切られたり拒絶されることも経験した。
そうした様々な出会いや経験は、
すべてのことに意味があり現在に繋がりを持っていてこのすべての工程なしでは、愛することの根本を理解することはできなかったと言えます。
恋愛や愛することを出来るようになるまでに、ある人は辛い経験がなかったという方もいるでしょう。ただ、もしこれを読んでくれているあなたが今までの人生の人間関係、恋愛を通した様々な苦痛を経験してきたのであれば、
孤独や拒絶、飢えや葛藤などの感情の理解を出来るようになるために必要として生まれた出来事であります。そしてそれは、人生通しての大きな学びになります。
これを経験し、知ったあなたがこれから愛を他者にこれから与えることが出来るのです。
当時辛い経験をしてこなかったわたしは、
これを知る由もなく、ただ欲望のままに女性を抱いて、それでも空虚感に苛まれていました。どの女性と一夜を共にしようが、渇きが癒えることはなく、時にぞんざいに人を扱う。そんな扱いを受けた事がなかったから、相手の気持ちを考える事は少なく常に自分中心、そして自分がしている行いが分からなかったのです。
相手を好きかどうかも分からない状態の時もありました。
一度も拒絶されずに傷つくこともなく生きていたら、幸せであるように見えますがそうではありません。わたしは、最近ようやくその経験が出来たことで知ることが出来ました。
だって本当に人を愛すことを学ぶ為には、
そういった人の気持ちを理解できるようにならないといけないからです。
その辛い経験からでしか、
真実の愛は見えてきません。
というか、辛い経験がなかった方はなんというか、その辛いという気持ちを本当のところで理解できないのでそのぐらいの愛しか表現することが出来ません。辛いことがあった時を知っている人は、その事の視野に入れて相手と接することが精神レベルで出来るし、相手をも理解出来るようになります。
これが出来ると出来ないでは、大きな違いが生まれるでしょう。
もしお相手が今まで一度も辛い思いをされてこない方であるのであれば(たぶんすぐそういった方はどんな感じかわかると思います。子供っぽい人やナルシシズムな感じが出ていたりします。)、それを知るまでは真剣な愛をはぐくむのは難しいかもしれません。しかしあなたが耐えることが出来れば、上手く行くでしょう。
これは、わたしの経験上の話なので、すべての人にあてはまるかどうかは分かりませんが、現在、辛い思いをして恋愛したり片思いの出会いをしている方がいたらそれは、
あなたがすべてに対しての耐久性を持ちやさしくなるために必要な学びであることは間違いありません。
最高の恋愛、あなたの中での最高の愛を取得するためのものです。
きっと必ず報われる日が訪れます。
どのような状況や結果であれ、必ず良い方向に舵が向きます。
自分を信じて下さい。
この状況を乗り切ったらいろんなことが見えてきます。
辛いでしょうが、それにより自分の心に意識を向けるようになれます。
辛い境遇から自分の心を楽しめさせるように努力することを覚えます。
誰かに頼らずとも、自力で愛を作り出すことが出来るようになります。
これは、辛さを経験し知った方の特権です。知らない方は、知る由もありません。経験してないのですから。
人からずっと与えられて、愛情のコントロールしていた氷河期時代から、氷が解けやっと自分で土に根を張るように自分の中で愛を育て始めます。
そうすると、何が起こるかというと、すべての起こる出来事に対してやさしい感情でいれるようになります。通常であれば、怒ったり、泣いたりすることも物事を一歩引いて、やさしく見ることが出来ます。
ああ、どんなことがあってもあなたは大丈夫。あなたの根は大きくなり、そしてその愛は他人からのものではないので消える事はありません。
なにがあっても自分を信頼し、流れに身をゆだねることが出来るようになります。
あなたは、もうそれを持っているのでどんどん与えるようにすべてに対してやさしくおおらかにいることで、なんにも恐くなくなりますよ。
愛する事は、
すべてにやさしくすることです。
それは自分にもです。
そして特定の人だけに向けられたものではなく、自然や動物も対象になります。
辛い体験や人をどうやって愛するのかが分からなく苦しい恋愛をしてきたからこそ、その経験から無償の愛を学ぶことが出来るのです。
愛することが出来ない人は、自分の中にまだ愛がないのです。自分の中に愛が生まれるのは、最初に申し上げました、辛い経験から自らを肯定する努力をすることで生まれます。
初めから自己肯定を高く持っている方もいるでしょうが、大抵恋愛で悩む方たちはどちらかというと自己肯定感は低く、寂しがり屋が多く、恋愛を通して相手から愛情を貰うことでしか自分の価値を、見いだせない方が多いと思います。
なので結果、愛されないのです。
自分の事を自分で否定する人は、その周りからも否定されます。
そうするとその人は今度周りをも同じく否定し始め悪循環にはまってしまいます。
なので、ゆっくりと自分が好きな事を自分に奉仕してあげて、そして満たされたら今度は周りに愛を奉仕するのです。
そうすることで、あなた自身もより満たされていきます。その時は、もうすでに辛かったことも解消出来ていて、愛することを理解している事でしょう。
先ほど、子供がキックボードに乗ってすれ違う時。
わたしは、道路側にでて道を譲ることにしました。
彼女は蔓延の笑みで微笑み、わたしに元気をくれました。
やさしさは伝わるし、世界とつながることも出来ます。
どのような状況であれ、相手を思いやりそれを行動に移す。
それには、相手がどう思うとか何をしてくれただのを求めることなく、ただやさしさを周りに与える事が、現在わたしたちに出来る愛のカタチなのです。
やさしさというのは、相手を思いその人の為になることをすることです。
怒らない人になる事ではありません。
相手の事を考えて自分が最善の事を行う事。
あなたの中には、もう愛が根付いているのでそれを受け取るも与えるも出来ます。
その状態であれば、きっと毎日が、もうすでに楽しくなってきています。
顔を上げてオープンに周りと交流することが楽しくなってきています。
辛い経験が、愛の学びになり、もう多少のことでは揺らぎません。
その状態こそが、
真実の愛を呼び寄せ最高の人生を送れるようになるでしょう。
読んで頂きありがとうございました。
禅人