ナルシストとはどんな人?対策する為に種類と傾向を知ろう
ナルシストと聞くと、
良い意味でとらえる人もいれば悪い意味でとらえる人もいると思います。
実は、ナルシストには種類とその傾向がさまざまにあり、
それによってどうしてそのような人格になったのかの生い立ちも違います。
実はほとんどの人が、少しはこのナルシスト性を持っていて0の人はいないようです。
その度合いの強弱により、例えばNPDと診断される方もいます。
NPD( Narcissistic Personality Disorder)自己愛性人格障害は、人よりも異常に自己愛の強い方が人格障害として人間関係や仕事、様々な場面で生活する上にあたって問題を抱えています。
わたし自身もナルシストなのかな?と思った頃がありました。
理由は、良く鏡を見たり、常に髪型を気にしてワックス持ち歩いてたりと、
そういったいわゆる『かっこつける』が、みんなが思うナルシストと言われると思うのですが、実は違うんです。
結構な方が、わたしと同じように『私/俺ってナルシスト?』って思う方、いると思いますが、髪型直したり、鏡みたりは別にナルシストではなく普通の行為です。
むしろ、そうやって自分のことを知ろうとしている時点でナルシストではないでしょう。ナルシストの多くは自分がそうとは考えもしません。
もちろん、100回も鏡を一時間の間に見てしまうのは、何らかの病気が隠されているかもしれませんが、、誰が見ても分かる異常行為は常に何かの障害を抱えていると思っていいでしょう。
そこで、今日はナルシストって本当のところどういう人のことを言うのか。
傾向と種類などをついてお話ししたいと思います。
この記事は、
- ナルシストを知りたい方。
- ナルシストの人が周りにいて対応に困っている方。
- 自分がナルシストではないか?と悩んでいる方。
に向けた記事になります。
まず初めに、
日本語でのナルシストは俗にいう、自分大好き人間であると称されます。
ナルシシストとナルシストは本来英語であれば同じ意味でとらえられるのに、日本では意味が人によって異なることが面白いところです。
だから、鏡をみて面を気にすることで、『あいつはナルシストだ。』なんて馬鹿にしてくる輩がいるのでしょう。
世の中には数学でさえ、これだ!という100%の正解はないと思うのでその微妙な違いは、置いておきまして、
ナルシストやナルシシストは本来、かっこいいなんて心の奥底では微塵も思ってもなくてとても自己肯定感が低い人。
そして、その自信の無さを人には見せたくない為、
彼らが行う発言や物事がすべて正しいと他人をコントロールまたは攻撃をして自分の価値を感じようとする人の事言います。
昔のトラウマ、性的暴力や過度ないじめ、親からの虐待や愛情不足で育った幼少期が原因でそういった人格を形成します。
ナルシシズムには種類もあり、わたしの知るところでは、
- 『クローゼットナルシズム』
- 『展示主義者ナルシズム』
- 『悪性ナルシズム』
の三種類が主なナルシシズム/ナルシズムになります。(精神科医James L. Masterson氏から。)
クローゼット、展示主義者ナルシズムにの2つは同じ特徴があります。
それは、通常とは言えない自己肯定感の低さの影響で精神的に不安定であり、特に恥を嫌いそれに対して大げさな反応を示します。
メンヘラ気質とでもいった方が分かりやすいかもしれません。
メンヘラとナルシストだと全く別の人種と思う方がいるかもしれませんが、実は自己愛が非常に少ないというところでは一緒ということです。
考え方が固く、ゆがんでいる為、通常の感覚で現実に起こっていることをとらえることが出来ません。自己認識や共感能力が欠乏している為、相手のことは愚か自分のことすら分からずに、物事を現実的にみることが出来ません。
クローゼットナルシズムが他と違うところは、自分は特別な存在であると思いながらも、目立つのを極度に恐れる傾向があり、傷つきやすく、他者に依存します。
隠れナルシシストとでもいうでしょうか、わかりずらく、内向的です。しかしその他者に対して、嫉妬深く、怒りをぶつけたり、時には冷淡な態度を示し支配的な部分も隠れてみせます。
他のナルシシストとは、違いそういった人たちの中に隠れて支配的な行動や権利を欲する一番厄介な人です。
しかし、こういった気質になるには過去にひどい屈辱的出来事があった人になります。そう考えるとかわいそうですが、実際に関わると間違いなく精神的にやられることでしょう。
メンヘラ、おっかないですね。
展示主義者ナルシズムは、クローゼットとは反対に虚勢を張ったり、わたしは特別な存在であるというのを表に出して、身の丈に合わない発言を言ったりして相手を支配します。
彼らが持つカリスマ性や知性、コネクションやルックスなどの力を使ってどうにか目立とうとし、自分の優位性をネタに他人を脅かす傾向があります。
しかも、自分は完璧か神であると考えている為、話を聞く耳は持ちませんので厄介です。
この人格者が、自分のボスだったり、政治家だったり権力を持ったりすると弱いもの、従わないものは罰したり破壊的な虐待をしたりと、地獄を見るでしょう。
かれらは、
他人に対して完璧であるか否かの二択しかなく、それを裏切ったり、自分の意見に反したら失望し、非難したりしてくるのです。
特徴を簡単にまとめると以下のような傾向があります。
- 侮辱を異常なくらい嫌う。
- 他人の感情なんてどうでもいい。
- 妄想癖がある。
- 常に特別扱いしてほしい。
- 自分の行動に責任は持たず、人を責める。
- 誤ることは皆無。
- 地位の高い人や有名人、物や価値のある事に執着し、そういった外部の要因でしか自己価値を感じることが出来ない。
- 彼らを信じないものなどを敵視する。
- 自分は正しい、相手は間違っていると洗脳し、コントロールしようとする。
- 劣等者と目上の人を分けてそして態度を変える。
- 特別な存在であると過信し過ぎている。
- 他人に任せにして、問題があると非難する。
- 良い悪いの二択の狭い視野で生きている。
- 外見に気を取られ過ぎている
- 自分がもつ否定的な感情を、他の誰かがそれを出しているんだ、というようにとらえる。そして、自分を守ろうとする。
- 反省しない。
- 表面上では良い顔をして近づいてきてのちに摂取を始める。
- 脆さや弱さを弱点と捉える。
- オーバーリアクション。特にその時は声がでかい。公共の場で癇癪を起こす。
- 完璧を要求する。
- 自分の意見のみを正当化する。
- 怒りで自分を守ろうとする。
- 怒り方が異常。
- 家では怠慢、虐待的で外ではいい顔をする。
- 偽善者ぶる。
- 人にペコペコする。
- 被害妄想する。
- 不安をあからさまに見せてアドバイスや助けを求める。
- 危機的状況を伝えて注目を浴びようとする。
- 他人の不幸を喜んで話す。(いないところで噂話などをする)
- 長い間の恨み募りがある。(小さい時に出来た屈辱的なトラウマなど)
などなどもっとたくさんの傾向があるのですが、
分かりやすく事例を挙げて説明するとすれば、とある人の傾向でこんなことがありました。
何人かでご飯に行く際に、その人はレストランなどに行くとあからさまに態度がでかくなりました。
よく口にしていた言葉は、
『俺は客だから、あの態度は無礼だ。』
です。
もし、お水なんて出てこなかった時には、ブチ切れたりぐちぐちあれはないよなーとかいったりしていました。
揺るぎない何か自分の価値を持っていて、それを他人がその価値観を踏みにじることが本当に許せない。
こういった自分が優れているものや特別な存在であるということを他人に示したい、そして自分丁重な扱いを受けなかった場合に非難し、時には暴言を吐く、
それがまさにナルシシストです。
もう一つの事例は、
何人かで泊まりかけの旅行に行った際に、ある人は責任を持つのが怖い為に、他人にすべて決めてもらう人がいました。
決め台詞は、
『なんでもだいじょうぶだよ。任せるよ。』
です。
この言葉を発する人もまたクローゼットナルシシズム傾向があると言えるでしょう。
もし、これで何も言ってこなければ問題ないのですが大抵こういった人は、内心なんでもいいとは思っていません。しかし、何か自分で決めて失敗するのを恐れているのです。
その逆に何か準備や段取りに間違いがあったりすると、
全部決めたりしてくれた人や準備してくれた人への感謝は微塵もなく、
おまえ/あなたのせいだと非難し、それを周囲の人へ伝えて相手を委縮させます。コントロールする準備段階とでもいうのでしょうか。
もう一つの特徴的な事と言えるのが、はじめの人に近づき方が慎重でやさしいのです。
というのも、相手をめちゃくちゃ上げてきます。
『かっこいい、かわいい!』
『すごいね、偉いね、なんでもできるね。』
などなど、気持ちのいいことやわたしはあなたの味方です。仲間ですと言う感じで近づいてきます。
そして、気が付いてみるとすごく居心地が悪いことをされていたりして、意見を言っても、友達なんだからと言ってあなたを黙らせたり、また委縮させたりします。
初めは皆そう人が友達や家族にいても、そうか、友達なんだから、家族なんだから少しは我慢しないといけない。と思う人が多いでしょう。
それで、自分の心に問いてみてとても不愉快なことや理不尽なことを我慢していたら、
それは、もう犠牲でしかありません。
離れる、もしくは付き合いをやめる必要があります。
大抵、仲のいい友達や家族にナルシシストが潜んでいる場合は、かなり気が付くことが難しいもしくはもうすでにコントロールされている可能性が高いです。
人間関係に困っている、何やら摂取されている気がする、と思った方がいたならば、
傾向欄と照らし合わせて相手がどんな感じなのか、今一度考えてみるといいでしょう。
彼らは、本当に人間だが人としての感情がない人間ともいえます。
最後に、もう一つの『悪性ナルシズム』の傾向です。
これはいわゆるクローゼットと展示主義者ナルシシズムを双方の特徴を持ちつつも、幻滅や脅威からの防御本能で相手を威嚇、攻撃するのとは違い、摂取と支配を目的としている。
他人に屈辱を与える事を楽しむ、まさに悪性の性格形成です。
人に対しての感情の欠陥があり、心の底にある恥やトラウマなどでできた不十分な自尊心の解消の為に他者を平気で侵害します。
個人的にこのタイプは、いまだに出会った事はありませんが政治腐敗が起こっている国の官僚などがそれにあたるでしょう。
従わないものは、殺したり罰したりして自分の立場や弱さを守りそれになんの罪悪感も持たないような人にあたるでしょう。
このように、
ナルシストと言ってもいろいろな傾向や種類などがありますし、それがいろんな形で混ざったりしているのです。
まとめると、
ナルシストやナルシシストは、昔出来たトラウマや人格否定されて侮辱されたりして幼少期や時代背景からもそういった人格が形成されていると言えます。
傾向を知ることが出来れば、
対応したくない、または困っている場合は、離れる事を強くお勧めします。
中には、ナルシストと話していても全然気にしないし、問題ないというもいるでしょう。
わたし自身もこのナルシシズムを調べていて、
自分もいくつかそのような傾向があったりするので、みんな少なからずそのくせがあるのでしょう。
もし自分が、ナルシシストであるのかないのか悩んでる方がいたら、
一度、自分との対談をしてみるといいでしょう。
自己認識が出来ない人もナルシスト/ナルシシストの対象であります。
自分がどのように感じていたり、
昔あった出来事でどのくらい自分が苦しんでいて、
それを理由に友達や家族、恋人、パートナー、周囲の人、社会、組織などを非難したり気持ちをぶつけたりしていないか、考えてみるのもいいかもしれません。
しかしながら、
この自分の事を認識したり、どういう人間であるかを考えてみることが出来ない方。
自分まったくのまともな人間であり、
ナルシストでもナルシシストでもないし関係ないと思っている方は、もうすでにそうなのかもしれません。
記事を見たり、人の話や意見を取り入れたり出来る人が、
ナルシストであるはずがないと思います。
一目なんて気にせずに、自撮りもどんどんしちゃって構いません。
わたしもこれを機会に今一度自分がどのような感情を他人に持っていたか、どのように行動したりしているのかを考えてみようと思いました。
何か、この記事が参考になって頂ければ幸いです。もしも、もっと詳しくナルシシストを知りたい方は、わたしが読んでみて参考になった書籍のリンクを下に貼っておきますので、読んでみても良いかもしれません。
読んで頂きありがとうございます。
禅人